作成日:2023/06/06
(更新日:2023/06/06)
こういった疑問に答えます。
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POP、IMAPどっちが良い?POP、IMAPの違いを専門家が解説
記事の信頼性
300社ほどの企業のパソコンサポートを担当していました。
今ではパソコン修理会社を設立して、年間1,000台以上のトラブル対応を行っております。
また、公立学校にて校内のIT化やICT授業のサポートを行っております。
この記事から得られる事
POP、IMAPのメール設定について、どのような違いがあるのか、どっちを選べば良いのか、事例を交えながら解説します。
POP、IMAPどちらを選べば良いのかわからない方は、この記事を読むことでメール設定の選び方がわかります。
今回は多くの方がメール設定のときにつまづく、「POP」と「IMAP」の違い、選び方について紹介します。
「POP」「IMAP」それぞれにどんな特長があるのか?使用用途に応じて解説していきます。
・POPとIMAPの違いを知りたい方。
・メールの設定をしている方。
POP、IMAPどっちが良い?POP、IMAPの違いを専門家が解説
まずはPOPメール、IMAPメールそれぞれの特長について紹介します。
それぞれの特長を把握することで、どちらを選べば良いのかわかります。
POPメールとは
POPとは、「Post Office Protocol(ポストオフィスプロトコル)の頭文字を取ったもので、「ポップ」と読みます。
POPメールの受信方法は、メールサーバーからメールをダウンロードして、パソコンやスマホなどの端末にダウンロードすることで、メールの受信ができるシステムです。
メールを端末に保存するので、端末の容量が圧迫してしまう反面、インターネット環境がなくても、ダウンロードしたメールであれば閲覧や削除ができます。
POPメールのメリット
上記を踏まえると、以下のような利点があります。
・端末の容量があれば、大量のメールを保存できる
POPメールのデメリット
逆に、以下のようなデメリットもございます。
・パソコン等の端末にメールを保存するため、端末が故障した際にはメールが見れない
・パソコン等の端末毎にメールを受信するため、既読や削除は端末毎にする必要がある
メールの保管については、メールソフトの設定で「サーバーに残す」に設定していれば、受信メールは後から復旧することができます。
ただし、その分メールサーバーの容量を圧迫します。
IMAPメールとは
一方IMAPとは、「Internet Message Access Protocol(インターネットメッセージアクセスプロトコル)」の頭文字をとった言葉で、「アイマップ」と読みます。
名前の通り、インターネットを経由してメールを閲覧するため、インターネット環境がないとメールを読むことができません。
皆さんがよく使われるGmailはIMAPが初期設定となっております。
IMAPメールのメリット
IMAPでは、以下のような利点があります。
・パソコンが故障しても、メールはサーバー上に残る
・複数端末で利用する場合、未読メールや削除メールなどが同期される
IMAPメールのデメリット
逆に、以下のようなデメリットもございます。
・複数人で運用する場合、誰かが開封したら全員開封したことになる
複数の端末で同じ人がメールを使用する場合は、IMAPのほうが便利です。設定次第で送信メールも複数端末で共有することができます。
一方、複数人で同じメールを使用する場合は、POPメールのほうが使いやすいかと思います。
POP、IMAPどっちが良い?まとめ
詳しい使用環境によってどちらがベターか異なりますが、一般的に以下のような考え方でPOP、IMAPどちらにするかお選びいただければと思います。
・複数端末で利用する場合は「IMAP」
・複数人、複数端末で利用する場合は「POP」
・どちらか困ったら「IMAP」