作成日:2025/02/24
(更新日:2025/02/24)

こういった疑問に答えます。
本記事のテーマ
BitLockerが有効になっているか確認する方法【Windows11】
記事の信頼性
300社ほどの企業のパソコンサポートを担当していました。
今ではパソコン修理会社を設立して、年間1,000台以上のトラブル対応を行っております。
この記事から得られる事
Windows11のパソコンでBitLockerが有効になっているか確認する方法について解説します。
BitLockerが有効になっていることで、ドライブを暗号化し、セキュリティを強化することができますが、回復キーを紛失してしまうとデータを取り出すことができなくなってしまいます。
この記事ではビットロッカーの有無と解除方法、回復キーの保管方法について説明します。
今回はWindows11のパソコンでBitLockerが有効になっているのか確認する方法について紹介します。
BitLockerとはHDDやSSD等のデータドライブを暗号化し、他の機器から読み取れなくする機能です。
例えばパソコンが盗難にあった際に、パソコン自体にパスワードがかけられていても、BitLockerが無効になっているとデータを取り出すことが出来てしまいます。
※データを取り出すためには少し知識が必要になりますが。
ただ、BitLockerの回復キーを無くしてしまうとデータの復旧ができなくなる恐れがあります。
特に設定した覚えが無いのにBitLockerが有効になっている方は、回復キーを保管しておらず取り返しのつかないことになってしまう可能性があるので、この記事の手順でBitLockerを無効にするか、回復キーを保管することをおすすめします。
・ノートパソコンを業務で使用している方。
・BitLockerが有効になっているか確認したい方。
Contents
BitLockerが有効になっているか確認する方法【Windows11】
【前提条件】
・この方法はWindows11での手順です。
・Windows Pro版でないと、BitLocker機能は使用できません。
・手順の途中で「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示される場合があります。その際は「はい」を選択してください。
パソコンの紛失や盗難は、個人情報や機密データの漏えいにつながる重大なリスクです。このような事態に備えるため、Windows 11 Pro以上のエディションに標準搭載されている「BitLocker(ビットロッカー)」を活用することをおすすめします。
BitLockerとは?概要と設定方法を解説【Windows11】
BitLockerは、Microsoftが提供するドライブ暗号化機能で、内蔵ストレージやUSBメモリなどの外部記憶装置を暗号化できます。これにより、第三者がデータにアクセスすることを防ぎ、情報漏えいのリスクを低減します。BitLockerはパソコンによって使用できる場合と使用できない場合があります。まずは使用できるのかどうかを確認しましょう。
BitLockerが使用できるか確認する方法【Windows11】
【手順】
①画面下にある検索マークをクリック
②検索欄に「bit」と入力した際に「BitLockerの管理」が表示されればBitLockerを使用することができません。
検索結果に出てこない場合は、BitLocker機能が無いパソコンです。
※Windows HomeエディションのパソコンにはBitLocker機能がありません。
BitLockerが使用中か確認する方法【Windows11】
続いてBitLockerが使用中なのかどうかを確認する方法について紹介します。
【手順】
①画面下にある検索マークをクリック
②検索欄に「bit」と入力し、「BitLockerの管理」をクリック
③こちらでBitLockerが有効か無効かを確認することができます
BitLockerを有効にする方法【Windows11】
【手順】
①画面下にある検索マークをクリック
②検索欄に「bit」と入力し、「BitLockerの管理」をクリック
③こちらでBitLockerが有効か無効かを確認することができます
④「BitLockerを有効にする」をクリック
⑤回復キーのバックアップ方法を選択します
※回復キーはパソコンのトラブル時に必要になるので、必ずパソコン外にも保存するようにしましょう。
今回はパソコン内に一時保存します。
もしエラーが出る場合は、保存場所を変更しましょう。
⑥保存場所を指定したら「次へ」をクリック
⑦ドライブを暗号化する範囲を選択して「次へ」をクリック
⑧使用する暗号化モードを選び「次へ」をクリック
※基本的には「新しい暗号化モード」を選択してください。
⑨「BitLocker システム チェックを実行する」にチェック☑を入れて、「暗号化の開始」をクリック
⑩使用中のアプリを終了して再起動をします
再起動後、暗号化が実行されます。暗号化実行中はパソコンの動作が遅くなりますので、ご注意ください。
BitLockerの回復キーを確認する方法【Windows11】
さきほど保存した回復キーのファイルを開くことで、BitLockerの回復キーを確認することができます。
テキストファイルを開くと回復キーを確認することができます。
BitLockerを無効にする方法
Windows11 Proエディションをお使いの方は、こちらの手順でBitLockerを無効にできます。
【手順】
①画面下にある検索マークをクリック
②検索欄に「bit」と入力し、「BitLockerの管理」をクリック
③こちらでBitLockerが有効か無効かを確認することができます
④「BitLockerを無効にする」をクリック
⑤「BitLockerを無効にする」を選択
BitLocker解除中になります。解除中はパソコンの動作が遅くなります。
しばらくするとBitLockerの無効化が完了します。
BitLocker使用時の注意点
BitLockerを使用する際には回復キーの管理を徹底するようにしましょう。
①回復キーの管理が重要
PCのハードウェア変更やOSの再インストール時に回復キーが求められることがあるため、確実に保管しておく必要があります。
②Windows Homeエディションでは使用不可
BitLockerはWindows 10/11 Pro以上のエディションでのみ利用可能です。
③TPMなしでも利用可能だが制限あり
TPMがないPCでもパスワード認証を使用すれば暗号化できますが、セキュリティがやや低下します。
デバイスの暗号化について
デバイスの暗号化とはWindowsの機能の一種で、データを暗号化して外部への流出を防止する機能です。
BitLockerやデバイスの暗号化が有効になっていないパソコンが盗難にあった際に、パソコン自体にパスワードがかけられていても、データを取り出すことが出来てしまいます。
※データを取り出すためには少し知識が必要になりますが。
なお、デバイスの暗号化を使用するにはMicrosoftアカウントによるサインインが必要です。
デバイスの暗号化が有効か確認する方法【Windows11】
【手順】
①画面下の検索欄に「bitl(BITL)」と入力し、デバイスの暗号化設定を選択します
※もし検索候補に出ない場合は「bitlocker」まで入力すると出てくるかと思います。Web検索なども候補に出てくるので(システム設定)と記載されたものを選択しましょう。
②デバイスの暗号化の項目がオフ、オンどちらになっているか確認しましょう
設定を変更したい場合はクリックして設定変更することができます。
BitLockerについてまとめ
BitLockerを活用することで、PCの紛失や盗難時のデータ漏えいリスクを大幅に軽減できます。企業利用はもちろん、個人ユーザーでも重要なデータを扱う場合は有効なセキュリティ対策となります。特に回復キーの管理には十分注意し、安全な場所に保管しておきましょう。