作成日:2025/02/25
(更新日:2025/02/25)

こういった疑問に答えます。
本記事のテーマ
デバイスの暗号化とは?使用方法を解説【Windows11】
記事の信頼性
300社ほどの企業のパソコンサポートを担当していました。
今ではパソコン修理会社を設立して、年間1,000台以上のトラブル対応を行っております。
この記事から得られる事
Windows11のパソコンでデバイスの暗号化が有効になっているか確認する方法について解説します。
デバイスの暗号化が有効になっていることで、ドライブを暗号化し、セキュリティを強化することができますが、回復キーを紛失してしまうとデータを取り出すことができなくなってしまいます。
この記事ではデバイスの暗号化機能の有効、無効の有無と解除方法、回復キーの保管方法について説明します。
今回はWindows11のパソコンでデバイスの暗号化が有効になっているのか確認する方法について紹介します。
デバイスの暗号化とはHDDやSSD等のデータドライブを暗号化し、他の機器から読み取れなくする機能です。
例えばパソコンが盗難にあった際に、パソコン自体にパスワードがかけられていても、デバイスの暗号化が無効になっているとデータを取り出すことが出来てしまいます。
※データを取り出すためには少し知識が必要になりますが。
ただ、デバイスの暗号化の回復キーを無くしてしまうとデータの復旧ができなくなる恐れがあります。
特に設定した覚えが無いのにデバイスの暗号化が有効になっている方は、回復キーを保管しておらず取り返しのつかないことになってしまう可能性があるので、この記事の手順でデバイスの暗号化を無効にするか、回復キーを保管することをおすすめします。
・ノートパソコンを業務で使用している方。
・デバイスの暗号化が有効になっているか確認したい方。
Contents
デバイスの暗号化とは?使用方法を解説【Windows11】
【前提条件】
・この方法はWindows11での手順です。
・手順の途中で「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示される場合があります。その際は「はい」を選択してください。
パソコンの紛失や盗難は、個人情報や機密データの漏えいにつながる重大なリスクです。このような事態に備えるため、Windows 11のパソコンに標準搭載されている「デバイスの暗号化」を活用することをおすすめします。
デバイスの暗号化は、Microsoftが提供するドライブ暗号化機能で、内蔵ストレージを暗号化できます。これにより、第三者がデータにアクセスすることを防ぎ、情報漏えいのリスクを低減します。
なお、デバイスの暗号化を使用するにはMicrosoftアカウントによるサインインが必要です。
デバイスの暗号化が有効か確認する方法【Windows11】
【手順】
①画面下の検索欄に「bitl(BITL)」と入力し、デバイスの暗号化設定を選択します
※もし検索候補に出ない場合は「bitlocker」まで入力すると出てくるかと思います。Web検索なども候補に出てくるので(システム設定)と記載されたものを選択しましょう。
②デバイスの暗号化の項目がオフ、オンどちらになっているか確認しましょう
設定を変更したい場合はクリックして設定変更することができます。
デバイスの暗号化を使用する方法【Windows11】
【手順】
①画面下の検索欄に「bitl(BITL)」と入力し、デバイスの暗号化設定を選択します
※もし検索候補に出ない場合は「bitlocker」まで入力すると出てくるかと思います。Web検索なども候補に出てくるので(システム設定)と記載されたものを選択しましょう。
②デバイスの暗号化を「オン」にします
③「サインイン」をクリック
※すでにMicrosoftアカウントにサインインしている場合は、以上で機能が有効になります。
※Microsoftアカウントにサインインしないと、機能が有効になりません。機能有効後にサインアウトすることは可能です。
④「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」をクリック
⑤Microsoftアカウントへサインインします
⑥サインイン後、暗号化が終了するまでお待ち下さい
以上で有効化が完了です。有効化が完了したら、回復キーを保存しましょう。
デバイスの暗号化の回復キーを保存する方法【Windows11】
【手順】
①画面下の検索欄に「con」と入力し、コントロールパネルを開く
②表示方法を「カテゴリ」から「大きいアイコン」へ変更します
③「デバイスの暗号化」を選択
④「回復キーのバックアップ」をクリック
⑤バックアップ方法を選択します(今回はファイルに保存します)
⑥保存先を指定して保存します
もしエラーが出る場合は、保存場所を変更しましょう。保存先はUSBメモリなどの外部記憶媒体を使用しましょう。
⑦回復キーが保存されたら「完了」をクリック
⑧保存したファイルを開くと回復キーが確認できます
念の為回復キーを印刷しておいたり、保管するようにしましょう。
デバイスの暗号化を無効にする方法
【手順】
①画面下の検索欄に「bitl(BITL)」と入力し、デバイスの暗号化設定を選択します
※もし検索候補に出ない場合は「bitlocker」まで入力すると出てくるかと思います。Web検索なども候補に出てくるので(システム設定)と記載されたものを選択しましょう。
②デバイスの暗号化をオフにします
③「オフにする」を選択
少し時間がかかりますが、しばらくするとデバイスの暗号化が無効になります。
デバイスの暗号化についてまとめ
デバイスの暗号化を活用することで、PCの紛失や盗難時のデータ漏えいリスクを大幅に軽減できます。企業利用はもちろん、個人ユーザーでも重要なデータを扱う場合は有効なセキュリティ対策となります。特に回復キーの管理には十分注意し、安全な場所に保管しておきましょう。